わたしの祖母、羽田たねじは明治の生まれです。
第2次世界大戦で、2番目の男の子郁ちゃんを失いました。
私が生まれた家の座敷の壁には、
兵隊帽を被った若い郁おじさんの写真がかけられていました。
ニューブリテン島で戦病死ということでした。
祖母は一度だけ私に話してくれました。
「庭先でな、じゃあ、かあやんいってくるよ、ってな。おお、行ってこうよ」
それが最後の会話だったと。
息子を失った祖母の悲しみ、それが私にとっての戦争というものでした。
1982年日本の「教科書問題」が起きました。
日本の文部省の歴史教科書検定に対しアジアから抗議の声が上がりました。
日本のアジアへの関りを「侵略」ではなく「進出」とするようにというものでした。
抗議デモの写真を新聞でみたとき、私の戦争への認識はグラグラと揺れ始めました。
あの優しい目をした29歳の若者はアジアで何をしたのか、
させられたのかという疑問が沸き起こったのです。
このころ日本はバブル期にありました。
市民グループアジアの女たちの会は、戦時賠償で富を蓄えた日本企業の男たちが札束をもち、アジアの女たちを買う行為に対し大きな抗議の声をあげていました。
日本はアジアで何をしてきたのか、何をしているのか、知らなければならない。
知らなければ、ともにアジアに生きる市民同士として出会えない。
それが出発点でした。
羽田ゆみ子
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梨の木舎
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問いかける戦犯・増田榮一——トイレットペーパーに書かれたサイゴン裁判・手記と資料
¥4,070
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『問いかける戦犯・増田榮一——トイレットペーパーに書かれたサイゴン裁判・手記と資料』 井上健 編著 発行:梨の木舎 A5型 343頁 定価 3,700円+税 ISBN 978-4-8166-2605-0 C0021 第2次世界大戦後、フランスが日本を裁いた「サイゴン裁判」とは何だったのか? ―――プロコンドールに来てから十一カ月目の月を迎えた。自由に解放された生活に移ってから六ヶ月目である。内地に想いを馳せれば、秋風も立ち加芳。また暑中休暇も終わって、第二学期に入った学校も始まる。子供たちの通学勉強する姿が目の前に浮び出でくる。自由の生活に入ってから今日の仕事が一番に「いや」な思いをした。雨は降る。煙草は充分になく、蓮根の茎で脚を痛める。遂に遅れ一人で帰った。慟哭。―――(一部抜粋) ベトナムのサイゴン(現ホーチミン市)で旧日本軍の戦争犯罪を裁く戦犯裁判がフランスによって開かれた。 旧陸軍将校の増田榮一は終身刑を宣告され服役する。70年を過ぎてひとりの研究者の目にとまった彼の手記は、フランスによる戦犯裁判の不当さを訴えていた。 自国の植民地復活を企図し、強引に裁判を進めたフランスは、日本人戦犯たちをどのように扱ったか。戦犯たちの思いを受けとめる執念の書。過去の戦争が問う私たちの今。 内海愛子(恵泉女学園大学名誉教授)推薦! 【目次】 Ⅰ部:増田榮一・サイゴン裁判資料と手記 戦犯として収監されたプロコンドール島で綴った手記と回想記など Ⅱ部:裁判資料と増田手記の解説と考察 増田はなぜ裁かれたのか フランスのサイゴンBC級戦犯裁判の特殊性 収監地プロコンドール島での生活 増田の生涯から戦争責任について考える 【プロフィール】 1956(昭和31)年、東京都府中市生まれ。立教大学文学部史学科卒。 東京都公立小学校教諭として勤務するかたわら八王子を中心に多摩地区の戦争に関す る調査、記録に携わる。研究団体「八王子・昭和史の会」副代表。増田の手記に出会い、 BC級戦犯裁判研究に本格的に取り組む。 共著に『ガイドブック八王子の戦跡』(揺藍社2020年)がある。
戦争が生んだ子どもたち——ルーツを捜す日系二世オランダ人
¥2,420
COMING SOON
『戦争が生んだ子どもたち——ルーツを捜す日系二世オランダ人』 葉子・ハュス-綿貫 著 発行:梨の木舎 A5型 216頁 定価 2,200円+税 ISBN 978-4-8166-2604-3 C0022 国と国のはざまで、トラウマを抱えながら生きた子どもたちのドラマである。 クラウディーネとナニー、そしてモリーは、第二次世界大戦中日本軍の占領下にあった「オランダ領東インド=蘭印」(現インドネシア)で、日本人の父と蘭印系オランダ人(インドネシア人とオランダ人の混血)の母から生まれた。実父とは戦後すぐ生き別れとなり、そののち母に連れられて見知らぬ祖国・オランダに渡る。彼女たちは、本当の父の、愛情はおろか存在すらも知らないまま育った。しかも、日本軍収容所体験者たちからは「敵の子」として蔑視されてきた。1990年前後、3人は自分が半分日本人であることを明らかにして、本当の父親を捜し始めた。 【目次】 第一章:モリーの物語 第二章:ナニーの物語 第三章:クラウディーネ・マサコ、そして母 第四章:半分日本人でよかった 第五章:オランダからのチューリップ 第六章:ナニーの父親ついに見つかる 第七章:SOO財団発足とクラウディーネ 第八章:ロンと家族の物語 【プロフィール】 1959年大分県生まれ。九州大学医療技術短期大学部看護学科及び京都府立保健婦専門学校卒業。 85年から2年間、青年海外協力隊・保健婦隊員としてガーナ共和国に赴任。88年結婚。90年からオランダ人の夫とオランダに住む。二人の娘の母。特別養護老人ホーム勤務ののち、2004年から訪問看護に従事する。 2013年からは訪問看護組織Buurtzorg(ビュートゾルフ)に勤務し、この分野での日本との知識共有に関わる。その傍ら、1994年より日系二世オランダ人のために翻訳・通訳などの奉仕活動を始める。2008年からは長崎で被爆した元オランダ人捕虜とその遺族たちとの交流も深め、2015年からは長崎記念碑財団のアドバイザーとして日蘭共同プロジェクトに参画。2024年『わたしは誰の子?』のオランダ語版「Vader, wie ben je ?」(Han Gieske 共著、HaEs Production)を出版。POW研究会会員。
フェミニズムと戦争協力——見えなかった見えなかった過去から学び、未来をつくるために
¥2,970
『フェミニズムと戦争協力——見えなかった過去から学び、未来をつくるために』 鈴木裕子 著 藤目ゆき(大阪大学名誉教授) 解説 加藤千香子(横浜国立大学名誉教授)河原千春 編集協力 発行:梨の木舎 四六型 296頁 定価 2,700円+税 ISBN 978-4-8166-2603-6 C2600 女性リーダーたちはなぜ国家の翼賛体制・戦時体制に組み込まれていったのか? 市川房枝、羽仁説子、高良とみ、山高しげり、奥むめお などの足跡を追う。 高市政権がアメリカに依存し、軍事費を肥大化させ、殺傷武器輸出を解禁し、改憲・戦争への道を進めようとしている今、本書を送ります。 解説:「未来を拓く女性史のために」藤目ゆき コラム:井上直子 マレイド・ハインズ 山下英愛 著者に聞く:「問題意識はどのようにして生まれたのか」聞き手 河原千春 【目次】 序章:総動員体制と婦人団体 一章:中央協力会議女性代表にみる「翼賛」 二章:高良とみと羽仁説子の場合 三章:戦時下における婦人運動家の「協力」と「翼賛」 四章:戦時下「女子勤労」と“性”政策 終章:「加害」と「被害」の倒錯 解説、コラム、インタビュー、あとがき、関連年表 【プロフィール】 1949年東京生まれ、早稲田大学大学院文学研究科修士課程日本史学専攻修了。労働運動史・組合史の編纂・執筆に携わる一方、女性史・社会運動史研究に従事。各地の大学での非常勤講師を経て、2019年早稲田大学文学学術院教員で退職。現在、早稲田大学ジェンダー研究所招聘研究員。1982年に第2回「山川菊栄記念婦人問題研究奨励金」(通称 山川菊栄賞)を受ける。
パレスチナTシャツ
¥3,000
山岡幹郎さんがパレスチナの現地で撮影したものです。 パレスチナの現状の写真をTシャツにして、売り上げをチャリティとして販売しています。 現在、白色の羊柄の綿4500円、ポリエステル3000円。黒色の男性の顔の綿3500円。 上記3点、Lサイズがあります。 購入希望の方は、問い合わせフォームに、お名前・住所・購入希望の商品の銘柄を記載ください。 上記の価格は、黒色の男性の顔を参考として載せています。
古居みずえフォトセレクション ポストカード
¥800
古居みずえさんのフォトセレクション。 『この地には生きるに値するものがある [パレスチナ女性2人のガザ日記] 2024-25』の出版を記念して販売します! 6枚組1セットです。
この地には生きるに値するものがある [パレスチナ女性2人のガザ日記] 2024-25
¥2,530
この地には生きるに値するものがある [パレスチナ女性2人のガザ日記] 2024-25 著者:サバラ・ムイーン サマル・アハマド 訳者:岡戸良子 解説:古居みずえ 翻訳編集協力:古居みずえ支援の会 本書は、2人のパレスチナ人女性による2つの日記によって構成されている。 日記の背景にある戦争は、2023年10月以降、ガザ地区で激化したイスラエルとハマスとの間の武力衝突である。ジャーナリストの古居みずえは、イスラエル軍による激しい攻撃によって壊滅的な被害を受ける現地の様子を切実に知りたいと考え、その要請に応えたのがサバラとサマルの2人である。 日記の一部はすでにSNSにアップされているが、今回の刊行に際して読みやすさを主眼に改稿している。 (編集部) ***************************************************** 「私にとって教育を受けることは単なる選択肢の一つではありません。戦争が私の夢を奪い、前に進もうとする私を阻めないことを証明するための闘いなのです。 戦争は多くのものを私から奪ったけれど、学ぶという夢だけは決して奪わせない」 (サバラの日記より) 「母親である私にとって、そしてガザのすべての母親にとって、度重なる戦争と完全に麻痺した生活のなかで子どもを育てるのは大変なことです。ガザでは、悲しみ、破壊、痛み、抑圧を除いて、すべてが止まってしまいました。でも母親として前に進まなければならないのです。私は一日を始めるためにベッドから起き上がり、家族の朝食を用意するためにバルコニーで火を起こすのです」(サマルの日記より) ***************************************************** 【プロフィール】 サバラ・ムイーン 英文学を専攻する大学生。戦争が始まってからはオンライン授業で勉学を続け卒業した。在学中からボランティア活動に参加、現在は海外の支援団体の現地スタッフとして働いている。日記を書き始めた2024年11月の時は22歳。 サマル・アハマド 高校卒業後、20歳で結婚。夫との間に男の子3人、女の子1人の子どもがいる。日記を書き始めた2025年4月の時は37歳。 古居みずえ ジャーナリスト、映画監督。アジアプレス・インターナショナル所属。 1988年より紛争下における中東パレスチナで、とりわけ女性や子どもたちに焦点を当てて取材をおこなう。 著書『パレスチナ 戦火の中の子どもたち』『飯館村の母ちゃんたち』など。 映画監督作品『ガーダ パレスチナの詩』『ぼくたちは見た―ガザ・サムニ家の子どもたち』『飯館村の母ちゃんたち 土とともに』『飯館村 べこやの母ちゃん―それぞれの選択』 発行:梨の木舎 四六型 253頁 定価 2,300円+税 ISBN 978-4-8166-2602-9 C0036
新刊タイトル
¥3,850
教科書に書かれなかった戦争47 『アメリカの化学戦争犯罪 ベトナム戦争枯れ葉剤被害者の証言』 北村元 発行:梨の木舎 A5 378頁 定価 3,500円+税 ISBN 978-4-8166-0502-4 C0030 1961年8月10日、アメリカ軍は枯葉作戦を開始、史上最強の猛毒・ダイオキシンは、ベトナムの人と自然を破壊しつづけた。それから30年、遺伝子を損傷された子どもたちが誕生し、被害家族の苦しみはたえることはない。 枯葉剤被害者たちは、2004年1月、ニューヨークの連邦地裁に枯れ葉剤製造会社を相手に集団訴訟を起こした。2005年3月の第1審は訴訟の棄却であった。ベトナム戦争への勝利の道が長かったように、法廷闘争も長い道のりが予想される。製造元化学会社は、猛毒性を知りながら、ひたすら自社の利益のために口をつぐみ、虚偽を押し通している。被害はベトナム人のみならず、アメリカおよび同盟国の兵士にも、その家族にも現れている。人工物でこの世で最強の毒の入った化学兵器を使用したアメリカの行為が30年たってどういう結果を生んだか。 ベトナム戦争終結30年の節目に発刊しています。
アメリカの化学戦争犯罪
¥3,850
教科書に書かれなかった戦争47 『アメリカの化学戦争犯罪 ベトナム戦争枯れ葉剤被害者の証言』 北村元 発行:梨の木舎 A5 378頁 定価 3,500円+税 ISBN 978-4-8166-0502-4 C0030 1961年8月10日、アメリカ軍は枯葉作戦を開始、史上最強の猛毒・ダイオキシンは、ベトナムの人と自然を破壊しつづけた。それから30年、遺伝子を損傷された子どもたちが誕生し、被害家族の苦しみはたえることはない。 枯葉剤被害者たちは、2004年1月、ニューヨークの連邦地裁に枯れ葉剤製造会社を相手に集団訴訟を起こした。2005年3月の第1審は訴訟の棄却であった。ベトナム戦争への勝利の道が長かったように、法廷闘争も長い道のりが予想される。製造元化学会社は、猛毒性を知りながら、ひたすら自社の利益のために口をつぐみ、虚偽を押し通している。被害はベトナム人のみならず、アメリカおよび同盟国の兵士にも、その家族にも現れている。人工物でこの世で最強の毒の入った化学兵器を使用したアメリカの行為が30年たってどういう結果を生んだか。 ベトナム戦争終結30年の節目に発刊しています。
女と男、あなたは?
¥1,650
女と男の在り方は様々であることを舞台演劇を通して訴える。注目を浴びる阿笠清子の一人芝居。過去の2作品も収録。 著者プロフィール 阿笠清子 あがさきよこ 1948年6月15日、大阪市生まれ。立命館大学卒業。 「大阪放送劇団」での約10年の活動を経て、1984~2009年「おとなと子どもの混成劇団エンジェル」を主宰。2006年に「与謝野晶子倶楽部」の依頼を受けて「晶子、愛をうたう」を作・演出。その後「山の動く日来たれ」「晶子からあなたへ」の2作で20数回の公演を重ねる。2024年「女と男、あなたは?」2025年「アダムとイブと3人の女」を作・演出。 公演を重ね現在に至る。
私の山歩き835峰
¥2,200
46判、並製 280頁 著者の父親は、病弱な息子を鍛えるために山歩きに連れて行った。 山歩きが趣味になった息子は、中学生から昨年2024年まで835峰を踏破。有名な山から無名の低山まで克明な記録とそれぞれの思い出を山行き記としてまとめた。
永山則夫の再審請求
¥800
A5、並製、69頁 A 「永山さんが、あの時死刑執行されたのは再審請求しようとしたからだった」 「再審請求(が実現)していれば、今も存命だったかもしれない」 永山則夫は19歳の時、4人を殺め、逮捕された。拘置所で独学による反省を経て、手記や小説などの出版を通じ、罪を犯したものとしての責任を果たそうと努めたが、1997年死刑執行によってその思いを絶たれた。著者は投げかける。19歳の少年を断罪することで問題は解決といえるのか。
【重要】発送日に関しまして
¥77,777
この度は梨の木舎のショップにお立ち寄りくださりありがとうございます。 現在発送日は毎週火木のみ(祝日除く)となっております。 ご注文いただいた日によっては、商品到着まで一週間以上かかる場合がございます。 大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
ベトナム産 完熟胡椒
¥400
ベトナム産の完熟胡椒を入荷いたしました。 ふぇみんベトナムプロジェクトの一環で、ベトナムの子どもたちとこれまで作り上げてきた支援事業と深く関わっています。 2023年の統計ではベトナムの胡椒は世界1位の生産量を誇るなど、急成長している産業と言えます。ぜひお試しください!
ベトナム産 黒胡椒
¥350
ベトナム産の黒胡椒を入荷いたしました。 ふぇみんベトナムプロジェクトの一環で、ベトナムの子どもたちとこれまで作り上げてきた支援事業と深く関わっています。 2023年の統計ではベトナムの胡椒は世界1位の生産量を誇るなど、急成長している産業と言えます。ぜひお試しください!
ゲランドの塩
¥650
セル・マリン(細粒塩)タイプのお塩になります。 フランスブルターニュ地方の伝統的な製法で作られた天日塩。太陽と風の力でゆっくりと結晶化され、短い夏の間に収穫されました。 このタイプのお塩は使いやすさが特徴で、煮込み料理や肉・魚料理、サラダなど、幅広い料理に最適です。 海水のミネラルから生まれる複雑な味わいは、料理に深みを加え、食卓を華やかに彩ります。
みんなでつくるコーヒー豆チョコレート
¥800
オルタ―トレードジャパンより、美味しいチョコレートを新しく入荷いたします! コーヒー豆がチョコレートに包まれており、サクサクとした食感が癖になる一品です。 また、ミルクのまろやかさとコーヒーの豊かな風味が絶妙に融合しており、コーヒー好きの方ににおすすめです。コーヒーとチョコレートが織りなす新しい美味しさをご賞味ください! 国内製造、光沢剤不使用で品質にもこだわっています。
パプア クラフトチョコレート カカオ67%
¥1,000
【⁂*人気のため再入荷*⁂】オルタ―トレードジャパンより輸入している美味しいチョコレートを入荷しました。 インドネシア産。フルーティーなカカオの風味とカカオニブのクランチーな食感が特徴です。 スイーツの素材としてだけでなく、カフェやダイニングでのデザートプレートにも最適!おしゃれなパッケージに包まれたこの一品は、自分へのご褒美や、大切な方へのギフトにもぴったりです。
前立腺がん患者、最善の治療を求めて: 医師と挑んだ大学病院との闘い 全記録
¥2,420
『前立腺がん患者、最善の治療を求めて: 医師と挑んだ大学病院との闘い 全記録』 出河雅彦 著 発行:梨の木舎 四六型 256頁 定価 2,200円+税 ISBN 978-4-8166-2503-9 C0047 医療は誰のためにあるのか?を問う。 「患者の生命と人権」を守るために職を賭した医師と、生きるために治療継続を求めて立ち上がった患者団体の大学病院との闘い。 それを執拗に追ったジャーナリスト、渾身のドキュメント。 白い巨塔のなかで、患者の治療選択の権利が蔑ろにされていないか。 本書では、前立腺がんの放射線治療(患者の体内に線源を挿入する小線源治療)とはどんなものか、詳細に語られる。 滋賀医科大学医学部附属病院の岡本圭生医師は卓越した治療技術をもち、すぐれた治療成績を収め、全国から多くの患者を集めていた。 その岡本医師は、この治療の経験がない別な医師に同じ治療をさせようとした泌尿器科学講座教授の計画を阻止し、大学を追われる。 【目次】 一章:生命と人権を守るために 二章:卓越した技術と医師の倫理 三章:立ち上がった患者たち 四章:治療妨害禁止命令を求めて 五章:認定された不正行為 六章:裁判に利用された医療安全 七章:賢い患者になるにはー患者会代表幹事に聞く ◆取材ノート 【プロフィール】 出河雅彦 (イデガワマサヒコ) ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。 1960年、長野生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。 著書 『ルポ 医療事故』(朝日新聞出版2009 科学ジャーナリスト賞2009) 『混合診療』(医薬経済社2013) 『ルポ 医療犯罪』(朝日新聞出版2014) ルポライター鎌田慧氏の聞き書き『声なき人々の戦後史』(藤原書店2017第16回パピルス賞受賞)他
誰も踏みにじらない未来のためのフェミニズム ともに語り、ケア・共存・共生を考える韓国フェミニスト13人からの投げかけ
¥2,200
『誰も踏みにじらない未来のためのフェミニズム ともに語り、ケア・共存・共生を考える韓国フェミニスト13人からの投げかけ』 キム・ウンシル編著 クォンキム・ヒョンヨン、キム・ヨンオク、ソン・ヒジョン、キム・ヒョンミ、シン・ギョンア、チョン・ヒギョン、チェ・ヒョンスク、チャンイ・ジョンス、キム・チュヒ、ミン・ガヨン、イ・ヒョンジェ、チョン・ヒジン著 梁・永山聡子解説 秋元美穂・佐藤香陽子訳 発行:梨の木舎 A5判変型 192頁 定価 2,000円+税 ISBN 978-4-8166-2502-2 C0036 コロナ禍があぶり出したのは、もともとそこにあった不公正だった。 ケア労働、職業格差、デジタル性犯罪、性的マイノリティ差別――。 韓国のフェミニスト13人が、長年見過ごされてきた「誰かを搾取することで成り立つ社会」の歪みに切り込み、ケア・共存・共生を軸とした、「誰も踏みにじらない未来」を提言する。 【目次】 日本語版出版に寄せて 韓国語版序文 パンデミックと新自由主義を乗り越えるフェミニズムを模索しながら 本編を読む前に知っておきたいできごと PART1 誰が「女性」なのか? 01 私は女じゃないんですか? 「女性とは誰か」をめぐるフェミニズム論争_キム・ウンシル 02 女性は潜在的な被害者なのか? 「無害な存在」というイデオロギーを超えて_クォンキム・ヒョンヨン 03 対抗的公共性 マジョリティに対抗する開かれた場としての女子大を目指して_キム・ヨンオク 04 フェミニズムとトランスジェンダーが手を取り合う未来 つながり拡がるフェミニズム運動を夢みて_ソン・ヒジョン PART2 フェミニズムが構想するポストコロナ社会とは? 05 コロナの不平等 資本と男性中心の解決策に抵抗する_キム・ヒョンミ 06 パンデミックと女性労働者 最前線で闘う人々のために_シン・ギョンア 07 感染症と弱者のフェミニズム 不安と向き合うためのより良い方法を考える_チョン・ヒギョン 08 防疫監視社会のキスとセックス 「正常」を強制する社会で性的マイノリティの自由を擁護する_チェ・ヒョンスク 09 フェミニスト・グリーン・ニューディール コロナ禍と断絶を乗り越えるための方法_チャンイ・ジョンス PART3 新自由主義的フェミニズムを超えて 10 n番部屋は新種の犯罪なの? 顔のジェンダー政治_キム・チュヒ 11 安全の商品化とフェミニズム 被害と安全に対するフェミニズムからの問い_ミン・ガヨン 12 「悪いフェミニスト」の政治学 「パイ」の分配を超えて、より多くの連帯へ_イ・ヒョンジェ 13 フェミニズムの大衆化を再考する 女性の個人化のジレンマ_チョン・ヒジン 解説「脱植民地化とインターセクショナル・フェミニズム」梁・永山聡子 訳者あとがき 本編に登場する主な人物紹介 現代の韓国フェミニズム年表 主なできごと 【プロフィール】 キム・ウンシル:梨花女子大学女性学科名誉教授。1995年から梨花女子大学女性学科に在職し、アジア女性学会長などを歴任。
さあ行こう!一家をあげて南米へ 日本人移民の物語
¥2,420
『 さあ行こう!一家をあげて南米へ 日本人移民の物語』 佐藤葉 著 発行:梨の木舎 A5 232頁 定価 2,200円+税 ISBN 978-4-8166-2501-5 C0021 海外に住む日系人はいま世界に400万人いる。 ボリビアには「オキナワ村」がある。 生まれた国と、自分のルーツがある国、2つの文化がその人をかたち作ってきた。 60歳で日本語教師になった著者は、2つのアイデンティティを持つ人たちを南北アメリカに訪ねた。 ――アメリカ・ブラジル・ボリビア・アルゼンチン・パラグアイ、そこで出会った人たちの物語である。 目次 1章 太平洋戦争のはざまを生き抜く――アメリカで 2章 日伯修好通商航海条約100周年記念訪問――ブラジルで 3章 農地はアメリカ軍基地になった――ボリビアで 4章 二世牧師の活動――アルゼンチンで 5章 世界の中の「日系人という存在」になる――パラグアイで 6章 南米3カ国の日本語事情――ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン 著者プロフィール 佐藤葉(さとう よう) 1日本語教師、作文・エッセイ講師、ノンフィクションライター。 1972年東京女子大学卒業。会社員、雑誌社で編集・記者を経てフリーランスライターとなり、雑誌を中心に取材記事を執筆。60歳を過ぎて日本語教師養成学校で『日本語教師養成講座420時間』を修了。東京、パラグアイ、ボリビア、長野県で日本語を教える。 著書・共著:『現役です70歳』ユック舎、『はじめてのPTA』WAVE出版、『橘式人間教育』晩聲社など。
JR冥界ドキュメント 国鉄解体の現場・田町電車区運転士の一日
¥1,980
『JR冥界ドキュメント 国鉄解体の現場・田町電車区運転士の一日』 村山良三 著 発行:梨の木舎 四六型 164頁 定価 1,800円+税 ISBN 978-4-8166-2404-9 C0036 国鉄の分割・民営化は、中曽根康弘元首相による戦後民主主義に対するクーデターだった。 憲法を破壊し、その後の「失われた30年」を呼び込んだ。 中曽根による「国家的不当労働行為」は、150余人の労働者の命を奪った。 現場にいた国鉄元運転士(国労組合員)による渾身のドキュメントである。 目次 1章 招福神像の立つ駅で 出勤二日目の朝/員数外社員/出勤初日/点呼/「は、ず、さ、な、い、よ」/踏み絵/再び二日目の朝/カールビンソン/歩きだした「遺失物」のコート/JR冥界⁈ 2章 三六〇円で来た男 「交番へ行こう」/男の背後にあるもの/処分/組合間の確執/さらなる確執/「入浴事件」の顛末/嫌がらせ/自殺者/人活センター/魂のこと <寄稿:本書刊行に寄せて> 民主主義を破壊した中曽根改革/鎌田慧あとがき/関連略年表 帯 表 今の社会は抜け殻にならないと生きていけないのか。 見えてきたのは労働者同士仲間意識の崩壊だった。 失われた30年は社会の活力と経済成長を奪い、民主主義を「盆栽民主主義」に変容させた。 ―― 国鉄元運転士による執念のドキュメント ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「1987年の国鉄分割・民営化は、国有財産を民間に横流しするクーデターであり、 「中曽根革」の悪業だった!」 鎌田慧(本書刊行に寄せて) 著者プロフィール 村山良三(むらやま りょうぞう) 1939年 山形県生まれ 1964年 国鉄東京機関区の電気機関助士、国鉄労働組合(国労)に加入 1967年 田町電車区の電車運転士、東海道線・横須賀線・伊東線などで勤務 1987年 JRへの移行にともない新橋要員センターへ強制配転 1988年 新宿要員センターへ異動 1996年 JR東日本を退職 新日本文学会会員/井上光晴「文学伝習所」二期生/組合サークル誌「作家集 団」に所属 著作:『JRジプシー日記 国労の仲間達とともに』新日本文学会(1992年)
表現の不自由展からの挑戦 消されたアートと対話する12のヒント
¥2,090
『表現の不自由展からの挑戦 消されたアートと対話する12のヒント』 岡本有佳 岩崎貞明 李春熙 編 発行:梨の木舎 A5変型 192頁 定価 1,900円+税 ISBN 978-4-8166-2403-2 C0071 鵜飼哲さん(フランス現代思想、一橋大学名誉教授)推薦! 迫害された作品が、ピカソの『ゲルニカ』のように、人類の記念碑となる明日のために。 2019年のあいちトリエンナーレで展示中止にされた〈表現の不自由展〉。 その後、妨害攻撃にもかかわらず、2022年には東京展の開催を実現させました。 その経験・教訓や残された課題について市民の皆さんと共有したいと思います。 表現の不自由展を知る12のQ&A ❶「 表現の不自由展」って何? ❷あいトリの展示中止は本当に必要だったの? ❸そもそも実際に展示する必要があるの? ❹《平和の少女像》って何が問題なの? ❺かんさい展はなぜ開催できたの? ❻2022年東京展はなぜ開催できたの? ❼表現の自由ってなに? ❽激しい妨害攻撃も、表現の自由なの? ❾不自由展と妨害攻撃、どっちもどっち? ❿公共施設はどんな表現も断れないの? ⓫公共施設では「政治的中立」が必要なの? ⓬展覧会への妨害が予想されたら? ◆右崎正博さんに聞く憲法学者がみた表現の不自由展 メッセージ ◆ミキ・デザキ(映画監督) ◆クォン・ユンドク(絵本作家) ◆スペイン「 禁止されたアートの美術館」 目次 ●第1部 表現の不自由展を知る12のQ&A:表現の不自由展ってなに? /あいトリの展示中止は本当に必要だったの?/そもそも展示する必要があるの? /不自由展と妨害攻撃、どっちもどっち?/公共施設では「政治的中立」が必要なの? /展覧会への妨害が予想されたら?ほか ●第2部 ようやくできた!ようやく観れた!表現の不自由展 東京2022:記録 岡本有佳/李春熙/白川昌生/前山忠/いちむらみさこ/京極紀子/村上らっぱ ほか <カラー口絵あり>メッセージ★ミキ・デザキ(映画監督) ●3部 憲法学者がみた表現の不自由展 右崎正博さんに聞く ●コラム:表現の不自由展に寄せて 川浪千鶴(インディペンデント・キュレ ーター)/小勝禮子(美術批評)/金富子(植民地朝鮮ジェンダー史研究) ★クォン・ユンドク(絵本作家)★スペイン 禁止されたアートの美術館 付録:表現の不自由展検閲年表
7人の戦争アーカイブ あなたが明日を生き抜くために
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教科書に書かれなかった戦争 わたしたちの《歴史総合》PART75 『7人の戦争アーカイブ あなたが明日を生き抜くために』 内海愛子 編 鶴見和子/「水俣とアニミズム」 北沢洋子/反アパルトヘイト 鄭敬謨/在日評論家 高崎隆治/『戦争文学通信』 岡本愛彦/演出家「わたしは貝になりたい」 湯浅謙/軍医『消せない記憶』 亀井文夫/映画監督『戦ふ兵隊』 発行:梨の木舎 A5 254頁 定価 2,200円+税 ISBN 978-4-8166-2401-8 C0021 この危うい時代を私たちはどう生きるのか? 「聖戦」とは、「東洋平和」とは何だったのか? 実態は「強制連行」であり、「従軍慰安婦」であり、「731部隊」ではなかったか。 戦争の時代を生きた7人から、あなたにつなぐ《歴史総合》。 目次 鶴見和子:「小さな民」の視点から 北沢洋子:カイロで目からウロコが落ちた 鄭敬謨:板門店で“アメリカ”が見えた 高崎隆治:戦争と性――語られなかった強かん 岡本愛彦:軍隊とはこんなところだった 湯浅謙:「生体解剖」は日常業務だった 亀井文夫:占領軍に没収された『日本の悲劇』 著者 内海愛子(ウツミ アイコ) 早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻・歴史社会学・日本ーアジア関係史 早稲田大学平和学研究所招聘研究員・恵泉女学園大学名誉教授 主要著作: 『朝鮮人BC級戦犯の記録』勁草書房、1982年・岩波現代文庫、2015年 『死刑台から見えた二つの祖国』(共編著)梨の木舎、1992年 『日本軍の捕虜政策』青木書店、2005年 『村井宇野子の朝鮮・清国紀行』(編)梨の木舎、2021年
大衆映画の戦後社会史ーあの時代の風景と人びとの気分を観直す
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『大衆映画の戦後社会史ーあの時代の風景と人びとの気分を観直す』 天野惠一 著 発行:梨の木舎 A5 272頁 定価 2,500円+税 ISBN 978-4-8166-2402-5 C0074 邦画は単に「娯楽の王様」だったわけではない。 「特攻」から戦争を、「ゴジラ」から戦後の高度成長を、「若者たち」から戦後民主主義を描いてきた。 映画の世界から戦後日本の社会史を考える論考エッセイ集。 目次 Ⅰ 邦画は単に「娯楽の王様」だったわけではなかった ◆戦後の太陽・石原裕次郎/◆原爆と戦後、「実在」と「虚妄」をめぐって/◆電力と「破砕帯」(断層)、そして死者について戦後史の中で考える/◆〈偽大学生〉に出会うまで/◆〈明朗な不良性〉をめぐって/◆任侠の美学から野良犬の〈醜学〉へ――文太映画の時代――/◆敗戦70年ー「特攻」後70年〈大西瀧治朗〉という問題/◆『あゝ決戦航空隊』(監督・山下耕作 1974年、東映)/◆象徴天皇制国家70年――〈天蓋つき戦後民主主義〉という問題/◆敗戦最大の政治神話――「聖断」神話をめぐって/◆ヒバク七〇年――〈被爆都市長崎〉の「暴力団」(ヤクザ)映画/◆60年安保闘争と2015年の闘争――「若者たち」の運動をめぐって/◆国家的「公」と「私」的利害優先原理の民主主義/◆戦争は〈人間の顔〉をしていない/◆〈象徴天皇制〉と「グラマ島」デモクラシー/◆惨事便乗型国家〈軍事主義〉の正体――「ゴジラ」と「シン・ゴジラ」他 著者 天野惠一(アマノ ヤスカズ) 1948年生まれ。著書:『危機のイデオローグ 清水幾太郎批判』批評社、1979年/『皇室情報の読み方 天皇制イデオロギー論』社会評論社、1986年/『情報社会の天皇制 続天皇制イデオロギー論』社会評論社、1988年/『全共闘経験の現在』インパクト出版会、1989年、増補新版1997年/『マスコミじかけの天皇制』インパクト出版会、1990年/『メディアとしての天皇制』インパクト出版会、1992年/『「恋愛結婚」じかけの天皇制』インパクト出版会、1993年/『「無党派」(ノンセクト)という党派性 生きなおされた全共闘経験』インパクト出版会、1994年/『反戦運動の思想 新ガイドライン安保を歴史的に問う』論創社、1998年/『[無党派運動]の思想[共産主義と暴力]再考』インパクト出版会、1999年/『沖縄経験〈民衆の安全保障〉へ』社会評論社、2000年/『「日の丸・君が代」じかけの天皇制』インパクト出版会、2001年/『災後論 核(原爆・原発)責任論へ』インパクト出版会、2014年